2012年7月27日金曜日

神様に怒られた話

信仰心が強い国に居ると、その空気にいつの間にか飲み込まれてしまっているものである。

こういうことも、自然に起こるから、余計だな。

また、昔に書いた文章ですが、、、決してオネショしたわけじゃないですよ!



**下に書いた内容についてですが、実際は生理が軽いとき(終わりがけ)などは、しっかりマンディ(水浴び)すれば大丈夫、という見解のようです**あくまでも、こんなことがあったなぁ、という、過去の日記です。**



     神様に怒られた話  2006年02月    





先日、バリ人の友人とティルタ・エンプルに行った。
ティルタ・エンプルとは、聖なる水が湧き出ている寺院で、「Tirta Empul」は「聖なる泉」という意味。
バリ島にはたくさんの沐浴場があるけれど、ここが一番綺麗で不思議な力を持っているとのこと。


プルナマ(満月)の日などは、hari bagus!!(とってもいい日)
こういう日にマンディ(沐浴)しに行くのは身体にものすごくいいそうだ。心も身体もキレイになるんだ。汚れたものが消えてなくなるんだって。だからバリ人はこういう日はこぞってスンバヤン(お祈り)をしに集まってくる。

前々から友人に
「Mia、この日は絶対マンディ(そこに沐浴)しに行こう!今度試験があるんだー合格できますように..」
と、誘われていた。

以前観光客が、無神経に沐浴中の人を写真に撮ったりしたために、こういった特別な日以外は沐浴しに来る人はいなくなってしまったそうだ。

写真は誰も入っていないときの沐浴場。


この日はもう、ものすごい人、人、人、、
私たちはサロンを巻いたまま水の中に入った。
ほんとうに、ほんとうに人でいっぱい。
みんな濡れているので蒸れそう。
水が出ているところが何ヶ所かある。
みんな、そこをめがけてまるでバーゲンの時みたいに。

そこで、顔を3回洗ったあと、思いっきり頭から水を浴びる。
沐浴上は二ヶ所あって、ひとつ出たら次の場所へ歩いていく。
二ヶ所終わったらチャナンにお香を添えてスンバヤンをした。

あたしも、ここでの生活がより充実するために、スンバヤン。
sepaya jadi bersih..

心の底からきれいになれた気がした。

だってここはバリ。
神様はいるんだ。


そして、
ここからが本当に書きたかったこと。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ここからは少し不思議な話です。

あたしは、この日、マンディしに行けるか実は微妙だった。
なぜかというと、そこはpura(お寺)。
ここはバリ島。ヒンドゥー。
生理中の女性は汚れているとされ、寺院への立ち入りは固く禁じられているのだ。

そう、微妙だった。予定で行くと、ギリギリ終わるか終わらないか位の時期だったから。

しかし当日の朝、家のkamar mandi(水浴び場)に入って
coba lihat..

「あ」
「やったー終わったー!」

友人に電話。
「終わったからいけるよ~~!」

そして、、
とっても気分よくマンディして、
濡れたままバイクに乗って。
帰りもとっても気分がよくって、
すっごくワクワクした気持ち。
だって本当に、汚れたものが取れた気がしたんだもの。

でも。

お家に帰って着替えるとき。

「あ」

「masih ada sedikit..どうしよう..」

まだ、少し出てたのです。

まだ完全に終わっていなかった。

どうしよう、寺院に入ってしまった..bagaimana?
そして、次の日の朝。


部屋の床が水浸しになっていたのです。
結構な範囲。


驚いた。


どこにも水なんて置いていなかった。
マンディしたときの服だって中には置いてない。
雨漏りもあるはずがない。だって雨なんか降ってないし。

よくわからないまま、とりあえずべたべたになった床を全部拭いて、
授業に出かけた。

そして、昼に一度帰ってきたとき。

また、同じように水浸しになっていたのです。

そのとき確信した。

「神様が怒ったんだ..」

でも、あたしは思った。
もう終わったと自分を信じて入った。
嘘をついて入ったんじゃないんです。


その後、うちのbapakにそれを言ったら、

「大丈夫、怒っているんじゃない。それは忠告だよ。」


どちらにしても、
神様はちゃんと見ているって事。

ここはバリ島。

あたしも、いつも、心の中でお祈りをするようにしている。

どんなものにも、神様がいる。
楽器にも、バイクにも、何にでも。

少なくともここでは。





0 件のコメント:

コメントを投稿